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2018年5月 6日 (日)

不連続小説 憂鬱な薔薇 燦燦 (29)

<緑の魔境 その十>

家があった三角地帯は子供の足でも一周が10分程度のものだったと思う。
ある時から、そこを一周すると“視点”が変わるようになった。
いつ頃からなのかはっきりはしない。多分5~6歳ほどのころだと思う。
そしてほどなく一周しなくても思っただけで“視点”を変えられるようになった。

始めのころは回った方向によって、例えば時計回りであればA→B→C、反時計回りであればC→B→Aというようにはっきり順番が決まっていたように思う。
いつからか順番はなくなってしまった。

今では意図的にAならA、BならBの視点に移動することも難しくなってきている。
歳を取って感覚が鈍くなってきたのかもしれない。
今もそれをやろうとしているのだが、なかなかうまくいかないでいる。
そんな時はあの三角地帯を子供の足で何度も何度もぐるぐる歩く。

 

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